愛媛県砥部町大南の坂村真民記念館で開かれている特別展「東日本大震災と坂村真民の詩」の記念講演会が26日、近くの町商工会館であった。臨済宗円覚寺派の横田南嶺管長(52)=神奈川県鎌倉市=が被災者の苦難に思いを寄せ、生きる希望を訴えた真民さんの詩を伝えながら「私たちにできることは人を傷つけたりせず、温かい心の人間であること」と呼び掛けた。
 横田管長は高校、大学時代に真民さんと手紙をやりとりし、現在は寺の掲示板や説教会で真民詩を紹介。特別展では揮毫(きごう)した真民詩11点も展示している。