日本一細長い佐田岬半島の先端にある佐田岬灯台(愛媛県伊方町正野)の点灯100年目に合わせて整備していた佐田岬灯台公園「御籠(みかご)島エリア」が完成した。2日は、海側から灯台の眺望を楽しめる展望所と、戦争遺産である洞窟式砲台跡の見学スペースが一般開放され、四国最西端に新スポットが誕生した。佐田岬灯台を観光のシンボルと位置付け、町が2015年度から進めている周辺整備の一環。灯台に近く、太平洋戦争末期の1945年に造営された洞窟式砲台跡が残る御籠島は歴史を感じながら眺望を楽しめるエリアとして整備した。
 灯台より西の御籠島展望所を眺望スポットとし、灯台の形を縁取ったモニュメント「永遠(とわ)の灯(あかり)」も設置。砲台跡のうち一つの砲門には当時配備されたとされる「三八式12センチりゅう弾砲」のレプリカを据え、もう一つの砲門からは九州方面の眺望を楽しめるようにした。事業費は約1億3000万円。