敬老の日の18日、各地でさまざまな催しが開かれ、高齢者の長寿と健康を願った。
 愛媛県新居浜市の上原自治会館(上原1丁目)で開かれた「敬老祝賀会」には、8月にあったお笑いイベント「笑顔甲子園」(市主催)に出場した地元の女子高校生コンビが駆け付け、地域の高齢者48人を前に元気な漫才で会場を沸かせた。
 新居浜西高校放送部の「みのみのむー」こと、永山みのりさん(16)と青野夏月さん(16)の2人。祝賀会を開く上原自治会(有富正治会長)が笑顔甲子園への出演を知って余興を依頼した。
 笑顔甲子園以来の舞台で緊張気味の2人だったが、息はぴったり。永山さんは上原地区在住で「2歳から住む町で、大きくなって漫才をするなんてびっくりですね」と満面の笑み。アニメと歌謡曲を織り交ぜた新作の漫才を披露し、テレビの歌番組に出演したことがある青野さんがマイクを握って歌うと、自然と手拍子が起こった。
 近くの土木業の男性(73)は「孫と同じ歳の子たちが盛り上げてくれて、楽しい会になった。自分も人を笑わせるのが好きなので、これからも元気でいたい」と目尻を下げた。
 永山さんと青野さんは「目の前にいる人が笑ってくれるのがうれしい。(笑いで)地域貢献ができるなんて思っていなかった」と充実した表情だった。
 祝賀会では、小学生が祖父母の好きなところを紹介する作文を読むなどしてお祝いした。