愛媛国体相撲競技が8日まで行われている西予市野村町野村の乙亥会館で、野村地域婦人会(66人)による特製ちゃんこ鍋のお接待が人気を集めている。同市出身の片男波親方(元関脇玉春日)の片男波部屋直伝で、7日はみそ仕立ての約400食杯分を全国からの来場者に振る舞った。
 野村地域では毎年、江戸時代から続くとされる乙亥大相撲が開催されており、地域の女性による本格派のちゃんこが名物の一つになっている。昆布やいりこ、かつお節や鶏がらなどを数時間煮込んだだしが自慢で、野菜がふんだんに入った健康にもいい一品だ。
 おいしそうなにおいに誘われ、競技の合間を縫って長蛇の列ができ、会員らが大鍋からよそって手渡した。池田富子会長は「国体が開かれることになってから野村でどうおもてなしするか地域で議論し、愛媛の相撲どころの食を提供しようと決めた。この日のため10年以上準備してきた」と腕まくり。「相撲部屋のレシピと私たちのアレンジを楽しんでほしい」と話していた。