JR予土線の観光列車3種を連結して走行する「愛・サン・サンサンキュー号」が5日、宇和島駅(宇和島市)―江川崎駅(高知県四万十市)間を走行した。乗客約90人が沿線での催しや秋の車窓を楽しんだ。
 JR四国発足30周年を記念する「鉄道の日ふれあい祭り」のファイナルイベントとして実施。鉄道ホビートレイン、かっぱうようよ号、しまんトロッコの「予土線3兄弟」連結は昨年12月以来で今年初めてとなった。
 連結車両は午前10時29分に宇和島駅を出発。途中、近永駅(鬼北町)と松丸駅(松野町)で停車し、乗客はプレゼントや地酒の試飲などのもてなしを受けた。松丸駅では、地元の「松野鬼城太鼓」のメンバーが演奏で歓迎し、乗客は熱心に見入っていた。
 神戸市の自営業小森要介さん(36)は「景色もゆっくりと流れ最高の気分。地域のもてなしにも活気を感じる」とほほ笑んだ。