加計学園・獣医学部新設、補助金の適法性を検証 今治市第三者機関会合
学校法人加計学園(岡山市)の愛媛県今治市での岡山理科大獣医学部新設に向けた市と学園の取り組みを検証する市設置の第三者機関「市大学設置事業専門委員」の第2回連絡会が28日、市役所であった。座長の妹尾克敏松山大教授が終了後会見し、獣医学部特有の設備を除く施設単価の一般性(建設費の妥当性)や学園への市の用地無償譲渡と補助金交付の決定経緯の適法性、実験研究関連施設の安全性などを確認したと述べた。
連絡会は、学園に対する補助の市財政への影響見通しの説明のみ公開。市は「基金を活用するため持続可能な財政運営はできる」とした。
妹尾氏は会見で、各委員による学園へのヒアリングを含む調査進捗(しんちょく)状況を確認したとし、最終見込みの年内の次回連絡会について「各委員の会見を予定している。継続調査が必要との発言も出ているがゴールは見えてきた」と話した。
市は県との合計上限96億円の学部新設事業費補助を決め、市議会の議決を得ている。各委員の意見を踏まえ、県に要請中の上限32億円の負担も決まれば、県とともに予算計上する見通し。