駐日イタリア大使がダヴィンチ展視察 初来県
駐日イタリア大使のジョルジョ・スタラーチェ氏が30日、愛媛県松山市堀之内の県美術館を訪れ、開催中の企画展「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」(愛媛新聞社など実行委員会主催)を視察した。同大使の来県は初めて。
同展で展示している絵画「タヴォラ・ドーリア」は、ダ・ヴィンチが手掛けようとした巨大壁画の中心部分を描いたとされ、東京富士美術館が1992年に購入。2012年にイタリア政府に寄贈した縁で大使が来場した。
会場で「タヴォラ・ドーリア」を鑑賞した大使は「ぶつかり合うサーベルや馬の動きなど現実的な描き方をしており、ルネサンスの神髄を表現している」と感嘆。展示作品一つ一つをじっくりと見て回り「展覧会を通じてイタリアに興味を持ち、ぜひ観光に訪れてほしい」と語った。
その後、県庁を訪問し、中村時広知事と自転車を活用した地域活性化や文化交流について話し合った。
大使は道後温泉や松山城も視察した。