温州ミカン出荷量が最低の見通し JA西宇和
全国有数のミカン産地のJA西宇和(愛媛県八幡浜市)は22日、2014年産の温州ミカンの市場出荷量が、前年より2割少ない2万7407トン(暫定値)で、過去最低となる見通しを明らかにした。加工用や直販を合わせた販売総額は82億円(同)で、13年産の100億円から大幅に減る見込み。
収穫量の少ない「裏年」に当たる今期は、出荷量を3万3800トンと計画していたが、最盛期である12月に雨や雪の悪天候が続いて収穫が大幅に遅れたため、出荷量は計画の8割程度にとどまった。これまで最も少なかったのは不作だった06年産の2万7782トン。
販売では、8月の多雨や日照不足の影響で、収穫の早い極早生(わせ)ミカンの価格が低迷。早生は持ち直したものの、温州全体の1キロ当たりの単価は263円で前年より10円下がった。