郷土の記憶伝えるプロジェクト来月開始 川之江図書館
薄れゆく地域の記憶を残したい―。愛媛県四国中央市川之江町の川之江図書館が4月、地元の歴史や昔話、風習、祭りなど、過去と現在を記録し後世に伝えるプロジェクトを始める。図書館では参加する郷土史愛好家や市民を募集している。
川之江図書館にはこれまで、祭りや風習をまとめた文献や写真集がないか問い合わせが多く寄せられていた。近年は地域情報をまとめた資料の発行が乏しかったこともあり、時代の移り変わりとともに忘れ去られる可能性があるふるさとの記憶を、市民目線で記録しようと計画した。
市内外から小学生以上を対象にメンバーを募集し、それぞれが興味のある分野を調査してもらう。写真や文章で紹介し、4月以降5年間かけ冊子にまとめる予定。図書館のホームページ(HP)上につくるデジタルアーカイブでも見られるようにする計画だ。4月11日の初会合では、今後の進め方の方針を決める。