二宮忠八生誕地売却へ 顕彰協議会が決定
愛媛県八幡浜市出身で「日本の飛行機の父」と呼ばれる二宮忠八(1866~1936年)の顕彰の在り方を検討する「市二宮忠八翁顕彰協議会」(会長・大城一郎市長)の会合が15日、市役所であり、忠八の生誕地とされる市有地の売却を決めた。
市有地は矢野町5丁目の約165平方メートルで、2004年に約2144万円で購入。市は今後、説明板などで忠八の生誕地と示すことを条件に入札を行う。
5月の協議会では生誕地として活用を求める意見もあったが、15日は売却に対する異議はなかった。市は近くの市民会館(本町)の跡地に忠八を含めた市の偉人を顕彰する施設整備を検討しており、大城市長は「売却収入を(忠八顕彰事業の)基金に充て、活用したい」と述べた。