愛媛県レッドデータブックで絶滅危惧ⅠA類に指定されているウンランが、保護区になっている今治市東村1丁目の織田が浜で満開を迎え、白色と黄色の愛らしい無数の花が砂浜に彩りを添えている。
ウンランは海岸の砂地に生えるゴマノハグサ科の多年草。県内では絶滅種に指定されていたが、2006年に織田が浜で自生が確認され、09年には県の条例で採取などが禁止される保護区となった。
織田が浜のウンランは、他の植物の繁茂や高波で生育環境が悪くなり、一時は絶滅の危機にひんしたが、県生物多様性センター(松山市)が株分けや挿し木で増殖させた300株を今年5月に地元住民らが移植し、水やりなどで保全に努めてきた。