高い芸術性で国際的評価を得ている和紙彫塑家・内海清美(うちうみ・きよはる)さん(78)の和紙人形で弘法大師空海(774~835年)の生涯を紹介する常設展「密 空と海―内海清美展」の後半が19日、愛媛県西予市宇和町卯之町4丁目の県歴史文化博物館で始まった。今回の展示は、帰朝した空海の壮年期から晩年期にかけた内容になっている。入場無料。
内海さんが3年がかりで1996年に完成させた大作「密 空と海」は、四国産の和紙で作った人形370体とモザイク画の背景で、空海の生涯を19場面に分けて表現している。2012年9月に始めた常設展前半では、9場面を展示していた。