かまぼこ職人の技に感動 宇和島水産高生が製造体験
宇和島名産のかまぼこ作りに挑戦する実習が20日、愛媛県宇和島市明倫町1丁目の宇和島水産高校であり、2年生15人が地元の専門家から練り製品についての知識や技術を学んだ。
同校水産食品科が総合実習の一環で毎年取り組んでいる。職人の技術とじかに触れ合い地場産業への理解を深めようと、県職業能力開発協会を通じて今回初めて宇和島蒲鉾協同組合から4人を講師に招いた。
練り製品に多く使う宇和海産のエソ約30キロをすり身にした後、成形に臨んだ。緊張した面持ちでかまぼこ専用の「付け包丁」を握る生徒に、講師は「まな板とすり身、包丁が平行になるように滑らせて」とアドバイス。生徒はうっすらとのばした身を包丁でたぐり寄せ、縦15センチ、横5.5センチのかまぼこ板の上で丁寧に形を整えた。
手本として熟練の技も披露され、素早く生み出される美しい半円形を前に、生徒は「きれい」「すごい」と目を見張っていた。