スマートフォン(スマホ)依存による運動不足や世代間のコミュニケーション不足を解消しようと、松山工業高校(愛媛県松山市真砂町)の女子生徒3人が老若男女で楽しめるダンスイベントを考案した。高校生が社会問題の解決策を提案する25日の全国高校デザイン選手権決勝大会(山形市)に出場し発表する。「健康で楽しい世の中をつくりたい」と夢を描き頂点を目指す。
 全国87校の1247チームから上位10チームに選ばれたのは繊維科3年の斯波雪乃さん(17)、近藤桃さん(17)、高橋澪央さん(17)。県勢の決勝進出は9年ぶりという。
 発案者の斯波さんは「デジタル技術の発達で便利な世の中になり、人と人が関わる機会が減った。自分も家ではスマホばかり」と実感。松山まつりで披露される野球拳おどりをベースに、3世代が「手を取り合って楽しめる」イベントを思いついたと明かす。3人は毎日、せりふや踊りの練習に励み、本番に備えている。