悲惨な戦争の記憶を伝えていく活動を戦没者の妻子から孫、ひ孫世代に引き継ごうと、愛媛県遺族会(関谷勝嗣会長)は24日、青年部(55人)を設立した。発足会が松山市御幸1丁目のみゆき会館であり、関係者ら約30人が平和の大切さを次世代へ引き継ぐ決意を新たにした。
 県遺族会によると全国の戦没者の妻の平均年齢は約96歳で、遺児も約75歳。県遺族会でも次世代への活動継承が急務となっており、青年部設立の準備を進めてきた。戦没者追悼式などの行事や研修会、慰霊祭など日本遺族会や県遺族会の活動への部員の参加を進める。
 日本遺族会の市来健之助副会長(山口県光市)が遺族会の歴史や概要を説明し「力強い決意で集まってもらえて大変心強い」と期待の言葉を贈った。部長に松山市遺族会副会長の山本良幸さん(60)=松山市中島大浦=を選んだ。