吉兆!? 県内にナベヅルの大所帯
めでたいことがあるかも? 10月末ごろから愛媛県内にナベヅルの大所帯が飛来し、地元住民らを驚かせている。1日朝は、伊予市の田に約30羽が飛来。隣接する松前町や西条市でも、ここ数日で十数羽から30羽近くの群れが目撃されており、野鳥愛好家は「例年なら6~7羽程度で、今年ほど多く愛媛で確認されたことは例がない」と話す。
伊予市在住の松前町職員巻幡信次郎さん(38)は1日朝、自宅のカーテンを開けると、窓の向こうの田んぼに約30羽の群れを発見。「アオサギかなと思ったが、でかすぎる」と驚き、窓から写真を撮影した。
日本野鳥の会愛媛の奥川健一さん(59)によると、ナベヅルの群れは西条市でも10月30日以降に20~30羽の観察情報がある。今の時期はシベリアから鹿児島県へ渡る途中で稲や昆虫などのえさを食べて体力をつけるため県内に立ち寄ることがあるといい、愛媛への大量飛来の理由に興味を寄せていた。