南松山病院副院長の坂山憲史さん(54)=愛媛県松山市=がこのほど、愛媛新聞「四季録」に連載したコラムなどをまとめた著書「慟哭(どうこく)」(アトラス出版)を出版した。患者との心の触れ合いや著名人との華麗な交友、豪快な食べ歩きなどを、医学的見地や雑学を交えながら軽妙な文体でつづり、連載時から評判を集めていた。
坂山さんは手術した患者の数が約1万人に上る整形外科医である一方、調理師免許を持ったり、版画家として個展を開催したりと多才な顔を持つ。
四季録では書ききれなかった解説やサイドストーリーを「コメント」として大幅に加筆した。274ページ。1000円。