シニア世代の新しい生き方を提唱する「新老人の会」愛媛支部のフォーラムが21日、松山市道後公園の市立子規記念博物館であった。会長で聖路加国際大名誉理事長の日野原重明さんが講演し、主婦や経営者ら約600人に自分で生き方を変える大切さを伝えた。
 新老人の会は日野原さんが提唱する「新老人運動」の賛同者でつくられ、2000年に発足した。
 104歳の日野原さんは、ステッキ一本で立って登壇し、軽快なトークで会場を盛り上げた。1970年のよど号ハイジャック事件で乗客として拘束された経験に触れ「これからの人生は誰かのためにささげようと決心した」と考え方が変化したことを紹介。出会いから学ぶよう提言し「まず自分が自分を変え勇気の行動を示し、次の世代に平和の道を教えてほしい」と呼び掛けた。