医療体制強化へ 四国のDMAT合同訓練
四国内の災害派遣医療チーム(DMAT)の合同実動訓練が28日、愛媛県内であり、医師や看護師ら約110人が事前に内容を聞かされないブラインド方式の訓練に連携して取り組み、手探り状態の中で参集拠点を設置するなどした。
災害への対応能力を高めようと、四国4県や各DMATでつくる「四国DMAT連絡協議会」が毎年行っている。訓練は、午前8時半に伊予灘でマグニチュード(M)8の地震が発生し、県内で震度7を観測したと想定。治療の優先順位を決めるトリアージの訓練などを県内12カ所で実施した。
派遣要請を受けた愛媛大医学部付属病院DMATは午前10時半ごろ、西条市小松町新屋敷の石鎚山ハイウェイオアシス館に到着。受付を設けたり、衛星携帯電話が使える場所を探したりして参集拠点を整えた。午前11時半ごろから他県のDMATも集まり、愛媛大関係者が交通状況や派遣先の病院などを伝えた。