平和のシンボルとしてサクラ「陽光」を生み出した愛媛県東温市出身の高岡正明さん(1909~2001年)がモデルの映画「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」が好評だ。県内では2館で上映しているが、観客の反応は上々。口コミで評判が広がり、両館とも上映期間を30日まで延長した。
 元教員の高岡さんは、戦争で多くの教え子を亡くした後悔から、25年かけ陽光を誕生させた。映画は、平和の願いを陽光に託した高岡さんと、それを見守る家族を描いている。俳優笹野高史さんが主演を務め、的場浩司さん、八幡浜市出身の宮本真希さんらが出演。県内での撮影も行った。
 松山市湊町3丁目のシネマルナティックでは、18日現在で延べ3425人が来場。開館以来、最多の動員数を記録した。今治市共栄町2丁目のアイシネマ今治には、四国中央、新居浜、西条からも来館している。