中世の弓削島(愛媛県上島町)に関する文書が含まれる国宝「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」が10月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録されたことを記念した講演会が20日、上島町弓削下弓削のせとうち交流館であった。松山大法学部の山内譲教授(日本中世史)が「塩の荘園」として栄えた弓削島の歴史をひもとき、町民ら約100人が聞き入った。
 東寺百合文書は東寺(京都市)に伝えられていた古文書群で、鎌倉―室町時代に東寺領だった「弓削島荘(ゆげしまのしょう)」に関する約300通の文書が含まれる。