大分県北東部の離島、姫島(姫島村)の小学生が2015年12月21日、花の種を添えた紙風船を飛ばすと、3日後の24日、愛媛県大洲市森山の大成保育所(園児13人)のそばに届いた。地域には小学校廃校のさみしさもあり、住民は遠く離れた小学生との縁を「クリスマスプレゼントのようだ」と喜んでいる。
 風船を飛ばしたのは姫島小学校の全校児童76人。大洲市森山とは直線距離で約100キロ離れている。同校によると、法務局の「人権の花運動」として学校で育てたヒマワリ、コスモス、マリーゴールドの種をビニール袋に入れ風船に付け、約150個飛ばした。
 森山地区の発見者は近くの自営業、岡俊一郎さん(74)。公民館に伝わると、地域ぐるみで返信しようということになり、保育所のアサガオの種を送ることに。
 松岡昇平公民館長(72)と岡さんは1月13日、保育所を訪れて「みんなと仲良くしようという思いで風船が飛んできました。素晴らしいことです。大事に育てましょう」と園児に説明した。