4K・8K映像、技術動向学ぶ 松山でセミナー
次世代放送を知ってもらおうと、高精細な映像「4K・8K」に関する技術セミナーが29日、愛媛県松山市大手町1丁目の愛媛CATVであった。県内外の放送関係者や学生ら約90人が参加し、4Kカメラによる撮影方法や最新の技術動向について学んだ。
4Kは現行ハイビジョンの4倍、8Kは16倍の解像度で、立体感のある映像を実現できる。セミナーは四国総合通信局や四国情報通信懇談会が企画した。
全国のCATV局でいち早く4K放送を始めた愛媛CATVの白石成人常務が「4Kを難しく考えない」と題し、細部まで見える4K映像の美しさを強調。暗部に弱くピントがシビアとされる4Kカメラについて「明るいところで撮影するほか、フォーカスすれば見てほしい箇所に集中してもらえる。4Kの映像制作を特別なものに考えないで」と発想の転換を薦めた。
NHK放送技術研究所テレビ方式研究部の池田哲臣部長が8Kの研究開発を紹介。愛媛大学生らが4Kカメラで撮った映像を披露した。