県産イヨカン1キロ250円 過去5年で高価格
今シーズンの愛媛県産イヨカンの市場平均価格は1月下旬までの累計で1キロ当たり250円(前年同期比7%高)となり、過去5年間の同期を上回る高価格だったことが4日までに、JA全農えひめ(松山市)のまとめで分かった。生産団体などは出荷本番を迎えた2月以降も高値維持に期待を寄せている。
全農えひめや県によると、天候不順に伴い他県産の温州ミカンをはじめ、イチゴなど競合果物の出荷量が減っており、イヨカンの需要が高まっているという。イヨカンは農家の高齢化や他のかんきつへの転換が進み、生産量が減少しており、県農産園芸課は「需給バランスが取れてきた側面もある」とみている。
昨年12月の高温多雨などで酸抜けが早く、出荷は前倒し傾向となっており、1月下旬までの累計の出荷量は前年同期比23%増の6911トン。