卒業記念に感謝の料理―。愛媛県松山市土橋町の雄郡小学校の6年生90人が25日、県産養殖魚を使った郷土料理作りに挑戦、三枚おろしや刺し身の切り方を教わり、たい飯やカルパッチョなど4品を完成させた。
 お世話になった先生に感謝の気持ちを届け、卒業前の思い出をつくろうと毎年実施し、4回目。魚食普及に取り組む松山地区の「おさかなママさん」5人の手ほどきを受けて、宇和島産のマダイとブリ、校内で育てた古代米を調理した。
 作業は午前9時にスタート。5キロを超えるブリの三枚おろしでは、包丁を入れる手順を確認。小さいうろこはたわしで取り除く▽血をきれいに洗うと生臭くなくなる▽水洗いは1回だけ―などのこつを教わった。
 切り身を刺し身に切り分ける作業も行い、ブリをカルパッチョ用の刺し身にした児童は「包丁を置いてすーっと手前に引くと簡単に切れて驚いた」と振り返り、「先生においしいと言ってもらいたい。自分も全部の料理を食べたい」と笑顔だった。