8日の愛媛県内は大洲で22.6度、近永(鬼北町)21.5度を観測し、4月並みの暖かさとなった。伊予市中山町佐礼谷地区への入り口(同市双海町上灘)では、約1.5ヘクタールの丘一面に咲きわたる菜の花が見頃を迎え、本格的な春の訪れを告げている。
 住民の生きがいづくりに取り組むNPO法人「佐礼っこ」が2012年に遊休農地を借り受け、地元の地域おこし協力隊員らと整備。「犬寄峠の黄色い丘」と名付け、案内板も設置した。15年の満開時は1日80~100人程度が訪れたという。
 ぽかぽか陽気に包まれた8日は、写真愛好家や夫婦らが上着を脱いで散策。山々の稜線(りょうせん)を望む丘の頂上から、黄色いじゅうたんを敷き詰めたような風景をカメラに収めていた。見頃は3月末まで。