国際女性デーの8日、愛媛県松山市で、女性の権利や平和について考える愛媛中央集会があった。弁護士の高橋佳子さん(松山市)が夫婦別姓を認めない民法規定を合憲と判断した最高裁判決について解説した。
高橋さんは、合憲判断の根拠が「どちらの姓にするかは夫婦の協議」「旧姓の通称使用で不利益は緩和される」などだったと説明。一方、違憲と判断した裁判官は「選択的別姓を認めないことの合理性を検証するべきだ」「別姓だと夫婦が破綻し子どもの育成がうまくいかないという根拠はない」と主張したと紹介した。
その上で「再婚禁止期間の違憲判決のように選択的別姓も時代とともに社会が変われば違う判決が出るかもしれない」と述べた。