普通の食事と同じような味や形を保ちながら、かみ切りやすくのみ込みやすい介護食を学ぶ「ソフト食マイスター研修」が11日、愛媛県松山市湊町6丁目の四国電力松山支店であった。県内の福祉施設で働く調理師や栄養士17人が、実際に調理し限られた時間でおいしい食事を作るこつを体感した。
 厨房(ちゅうぼう)機器メーカーのホシザキ四国(高松市)などが開き、利用者へ毎日ソフト食を提供する介護付有料老人ホームTo―be(砥部町)の主任調理師小河原隆之さん(34)が講師を務めている。全6回の参加型研修を通してソフト食導入のために必要な知識を身に付ける。
 2回目の11日は、参加者が3グループに分かれて普通食とソフト食の同時調理を実践。1カ月間メンバーで話し合ってきた手順を確認し、鶏の照り焼きや里芋の煮物、おかゆ、ブロッコリーサラダを仕上げていった。