3月末で閉館となる愛媛県の新居浜市立郷土美術館(同市一宮町1丁目)でお別れのセレモニーが20日あり、市民約100人が参加して35年の歩みを振り返った。
 同館は1981年に開館。市民の美術・文化向上へ展覧会や文化教室の開催や郷土資料収集などを担い、総来館者数はのべ約131万人。施設が築65年で老朽化していることに加え、市防災拠点施設の建設地確保などのため、市総合文化施設あかがねミュージアム(坂井町2丁目)の開館を機に閉館を決めた。
 式典では、石川勝行市長が「長きの愛顧に感謝。市民の創作活動への情熱が絶えることのないよう、あかがねミュージアムが活動を継続していく」とあいさつ。スライドショー上映で軌跡を振り返った。21日まで、最後の企画展を開催している。