県立高政治活動届け出「撤回を」 教職員OBら
校外での高校生の政治活動を事前届け出制とする全愛媛県立学校の校則変更に対し教職員OBや保護者などから撤回を求める声が相次ぎ上がっている。22日は2団体が県庁を訪れ、県教育委員会に要請書を手渡した。
県退職教職員連絡協議会は「校則の見直しには生徒の意見を聞く機会を設けるべきだが各校は手だてを講じたか」とただした。協議会の竹内祐也会長(77)は「安全(確保)という偽名の下、生徒を管理しようとしているようにしか見えない」と強調している。
さらに保護者や有識者など有志29人は連名で、届け出を義務付ける校則の撤廃を申し入れた。
県教委の長井俊朗高校教育課長は「届け出は許可とは違う。選挙違反やトラブルの連絡があれば迅速に対応できる」と説明した。