愛媛県松山市の中心市街地活性化に向けて街なか空間の活用法を探る「公民一体型空間形成検討専門部会」(部会長・羽鳥剛史愛媛大大学院理工学研究科准教授、9人)が29日、市内であった。商店街振興組合などと協力して大街道商店街に椅子やテーブルなどを設ける滞留空間づくりに取り組むことを確認した。
 専門部会は昨年10月と11月に同商店街中間地点の大街道2丁目で、滞在性や回遊性を高める空間づくりの社会実験を実施。芝生広場や本棚、椅子30脚、テーブル10台などを設けて買い物客を迎えた。
 市は利用者アンケートで継続を求める声のほか、植物を使った仕切りの配置など居心地のよさを高める工夫を求める声があったと報告。人員や収納場所の確保など運営管理も課題とし、商店街振興組合員による共同運営や、空き店舗に新規出店事業者を募り空間の管理運営を委託する方法などを示した。