愛媛県レッドデータブック絶滅危惧1B類に指定されているサクラソウ科の多年草シコクカッコソウを守ろうと2日、松山市久谷町の坂本小学校の児童ら11人が同市窪野町の山の斜面に地元住民が育てた苗約40本を植えた。
 県などによると、シコクカッコソウは関東北部に分布するカッコソウの変種で、四国の固有種。5月に紅紫色のかれんな花を咲かせる。園芸目的の採取などにより減少し、県条例で採取が禁止されている。
 保存活動は同校と坂本公民館が2001年から毎年続けている。児童は地元住民の案内で、約1時間かけて山に登り、移植場所に到着。小さくかわいらしい花が咲いた苗をやさしく扱いながら植えていった。