愛媛県今治市の春祭りが3日、市内各地の神社で始まり、県無形民俗文化財の「継ぎ獅子」が奉納された。詰め掛けた大勢の観客は、人が天高く真っすぐ積み上がる妙技に喝采を送った。
 同市神宮の野間神社では五穀豊穣(ほうじょう)を願い、5団体が継ぎ獅子を披露。境内に軽快な太鼓の音が響く中、石段の踊り場で人が一人また一人と土台の肩の上に。3、4人が縦に連なった「三継ぎ」「四継ぎ」で頂点に立つ獅子児(ししこ)が華麗に舞うと、手に汗握って見守っていた観客から拍手が起こった。
 春祭りは22日までの祝日や週末に、市内各地で行われる。