愛媛県内の理科教育のスペシャリストを講師に招く「ほりえ科学くらぶ」が21日、松山市堀江町の堀江公民館で始まった。初回は県教育委員会から「授業の鉄人」に認定されている四国中央市川滝小学校の村上圭司校長(55)が、実験を通して化学の楽しさを子どもたちに伝えた。
 松山市の放課後子ども教室事業の一環で、地域からも子どもの成長を支えようと堀江公民館が2012年から始めた。今年は12回程度の講義を予定し、堀江小の4~6年生22人が参加する。
 21日は20人が「まぜるなきけん」をテーマに、ムラサキキャベツで作った色水を使った実験に挑戦。白衣を身にまとった児童は、スポイトでトイレ洗剤やお酢など6種類の水溶液を色水に混ぜて、赤や青などに変わる色変化に注目し、酸性や中性、アルカリ性について学んだ。
 村上校長は「世の中にはいろんな薬があるが、全て13段階のグループに分けられる。青色のアルカリ性と赤色の酸性の洗剤を混ぜると、塩素という危険なガスが発生してしまう」と解説した。