愛媛県の砥部町七折地区で25日、特産の「七折小梅」の収穫が始まり、丸々とした直径3センチほどの実を生産者が一つずつ丁寧に摘み取っている。収穫は6月中旬まで続く。
 「ななおれ梅組合」によると、種が小さく肉厚で糖度が高いのが特長。100年以上の歴史があり、23戸が約20ヘクタールで栽培している。
 25日は雨の中、大内祐衣さん(27)の約25アールの園地では4人が計約150キロを収穫した。肩から提げた籠は実で埋まり、甘い香りを漂わせた。組合の2年間の研修を経て昨年4月に就農した大内さんは「これから暑い日が続くので、早め早めに収穫して全国の消費者に届けたい」と作業に励んでいた。