「内子茶」で地方創生 町とメーカー共同開発
愛媛県の内子町とお茶の総合メーカー三井農林(東京)は25日、町の特産かんきつ「ジャバラ」の乾燥果皮を鹿児島産「べにふうき」の緑茶とブレンドした「愛媛 内子茶」を6月1日から販売すると発表した。地方創生の一環で同社が自治体と連携して商品を共同開発する「ふるさと応援 茶の恵み」シリーズの第1弾。
野菜茶業研究所(津市)によると、ジャバラにはかんきつフラボノイド成分のナリルチンが多く、岐阜大が花粉症やアトピー性皮膚炎の抑制効果が期待できるとの研究結果を公表している。
強い苦みがあるべにふうき茶に混ぜて飲みやすくする原料を探していた三井農林が、葉タバコの耕作放棄地で内子町がジャバラ栽培を進めていると知り、共同開発に着手した。
パッケージには創建100周年を迎えた内子座をデザインした。町は町内宿泊施設などで内子茶を出してもらい、観光客らにまちを印象付ける方針。年間約80万人が訪れる道の駅「内子フレッシュパークからり」でも販売する。3グラムのティーバッグ12袋入りで、オープン価格(600円程度)。