7月26日伊方再稼働 「無責任」「安全」平行線
四国電力が愛媛県の伊方原発3号機を7月26日に再稼働させる方向で最終調整していることが分かった17日、再稼働に反対する市民らは「事故が起きれば誰も責任を取れない」と憤慨。四電や県は「スケジュールありきではなく、安全最優先で進める」と強調した。
再稼働に反対する市民らが毎週金曜の夕方、県庁前で開く集会。17日は、参加者から伊方原発の耐震安全性への懸念の声が相次いだ。司会役の平野明人さんは熊本地震による新たな知見や避難計画の不備に触れ「(再稼働に同意した中村時広)知事や県議会は(判断に関し)ゼロに立ち戻らなければならない」と主張した。
伊方3号機は再稼働の前提となる安全対策工事がほぼ完了し、再稼働前の7月中旬には重大事故に備えた訓練を計画している。四電は「安全を最優先に一つ一つの工程を進めていく」とコメントした。