専門医ががんの予防や治療法を紹介する「四国がんセンターフォーラム2016」が19日、愛媛県松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋であり、約120人が治療の最前線や検診の大切さを学んだ。
 市民にがんの正しい知識を深めてもらおうと、センターが2015年度から実施している。
 同センターの野崎功雄手術室医長は手術映像を交えながら「胃がんは内視鏡で悪い部分だけ取り除き、胃を少しでも残す手術を心掛けている」と強調。杉原進介骨軟部腫瘍・整形外科医長は「骨肉腫は化学療法の進歩や磁気共鳴画像装置(MRI)の登場で腕や脚を切断する手術は減り、7割以上が治る」と紹介した。
 毎日約200人が死亡しているという肺がんについて、野上尚之第二病棟部長は「予防には禁煙が大切。検診で早期発見し適切な治療を受けてほしい」と訴えた。