愛媛県久万高原町上野尻地区から隣の下野尻地区へ移転新築工事を進めていた久万高原町の新しい消防庁舎がこのほど完成し、23日、開所式があった。県内の消防関係者ら約40人が出席し、新たな防災拠点の誕生を祝った。
 新庁舎は、旧庁舎から南に約200メートル離れた場所に移転した。敷地面積は約9900平方メートル、鉄筋コンクリート3階建ての庁舎・車庫棟や訓練塔など計5棟があり、延べ床面積は約2100平方メートル。臨時ヘリポートを備えるほか、町内の消防団員も利用できる消防操法の訓練スペースを屋外に用意している。
 旧庁舎の開所から約40年がたち、老朽化が進んでいたことや、職員数の増加に対応するため、町が総事業費約8億円で建設した。町消防本部によると、今月中旬に完成し、21日から運用を開始しているという。