愛媛県松山市大浦の道の駅「風早の郷(さと)風和里(ふわり)」を運営する協同組合に近く、若手の農家や住民らでつくる青年部「風和里くらぶ」が発足する。20~40代の21人がすでに活動を開始、子どもたちに北条地域の農産物に親しんでもらおうと稲作に取り組んでいる。
 組合は2003年の施設オープンに合わせ出品する生産者や事業者らで設立。風和里くらぶの坂本敏規会長(40)によると青年部もあったが07年に休止していた。組合員の世代交代が進み若手が増えたこともあり、イベントなどを通じた施設PRや地域活性化に貢献しようと復活を決めた。ゴールデンウイークに風和里で屋台を開くなど、実質的に活動をスタートさせており、30日の組合総会で正式発足する予定。
 風和里がある北条地域は市内有数の稲作地域。22日に同市下難波の水田約20アールで田植えがあり10人が参加した。10月下旬に約900キロを収穫する予定で、市内中心部で子どもが料理や食事をするイベントを開催している住民グループに格安で譲る。