1世紀以上にわたり日本の美術界をけん引してきた日本美術院の「再興第100回院展」(愛媛新聞社など実行委員会主催)が2日、愛媛県松山市堀之内の県美術館で始まった。28日まで。
 日本美術院は、1898(明治31)年に東京美術学校長の職を退いた岡倉天心が創設した研究団体。一時、活動休止状態に陥ったが、横山大観が中心となって1914(大正3)年に再興し、記念展(再興第1回院展)を開いた。
 「秋の院展」の名で親しまれる再興院展の県内開催は2010年以来6年ぶり。日本美術院同人や入選272点の中から選ばれた一般作家の秀作81点を展示している。愛媛県出身、在住者の作品3点も並ぶ。