愛媛県新居浜市阿島に出力約5万4000キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する計画の事前協議書が県に提出されていることが4日までに分かった。事業者は東京都港区のブライダル・不動産会社「リビエラ」が事業のために設立した特定目的会社「新居浜太陽光合同会社」(横浜市、馬場康輔代表)。同社によると、県の同意や林地開発の許可を得次第着工し、工期は約3年間を見込む。実現すれば発電規模は四国最大となる。
 リビエラなどによると、事業用地は四国中央市との市境に近い阿島山で、約20年前にゴルフ場の建設が中断され、放置されていた跡地。約210万平方メートルを取得済みで、約105万平方メートルを開発して太陽光パネル約20万枚の設置を計画している。総投資額は100億円以上に上る見通し。
 合同会社は6月下旬、県東予地方局地域政策課に大規模開発の指導要綱に沿った事前協議書を提出した。地元理解を得ようと自治会説明会を開くなどしているが反対する住民もいる。同課は「要綱や法令に基づいて、関係各課で環境対策や災害防止策などを確認する。新居浜市や地域住民の意見なども参考に開発に同意するか否かを判断する」としている。