5日の県内は、高気圧が一時的に強まり、松山地方気象台の観測では、15地点中14地点で30度を超える真夏日となった。県内の各消防によると、熱中症とみられる症状で少なくとも23人が搬送され(午後6時時点)、愛媛県大洲市肱川町山鳥坂の男性(81)が死亡した。
 大洲地区広域消防事務組合消防本部の説明では、午後0時半ごろ、男性が山中で倒れていると119番があった。男性は心肺停止状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。5日朝から自宅の裏山で作業しており、倒れているのを家族が発見したという。
 23人の内訳は東予8人、中予6人、南予9人。新居浜市の男性(25)は、職場から、作業中に倒れたと119番があり、搬送時はほぼ意識不明だった。高齢者が大半で、屋内で倒れていたケースが散見する一方、女子中学生も2人いた。
 気象台によると、5日の県内の最高気温は大洲の34・6度。久万と瀬戸、宇和、近永、御荘の5地点で今年最高だった。6日の予想最高気温は34度。場所によって35度を超える猛暑日になる可能性があるとし「熱中症の危険性が高まっている。暑さを避け、こまめに水分補給してほしい」と呼び掛けている。