生産者の講演を通し、中学生に農業などの魅力を伝える出前講座が5日、愛媛県松山市高岡町の西中学校であり、2年生約180人が1次産業への理解を深めた。
 職業選択で農林水産業を考えてもらおうと県が本年度から14中学校で開催する。今回は県農業指導士の青井和子さん(63)=松山市、かんきつ=、認定農業者の山本克樹さん(55)=同、トマト=が講師を務め、栽培状況や作業スケジュールなどを紹介した。
 青井さんは「肉体労働で休みが不定期なイメージがあるが、機械の導入で重労働が減り、必要に応じて休みも取れる」と説明。山本さんは「力を注げば注ぐほど、結果が出る。奥が深くて夢中になれる」と訴えた。県職員による県内農業の概要説明もあった。
 参加した男子生徒は「生産者が興味や夢を持って農業に取り組んでいることがよく分かった」と話した。