高校生が愛媛県の東予地域に点在する産業遺産をPRする「TOYO産業遺産ガイド」の養成講座が16日、県東予地方局(西条市喜多川)などで始まり、生徒24人が身近にある地域の宝を再発見した。
 ガイドは若い世代に地域の情報発信をして故郷への愛着を深めてもらおうと、前身の事業を含めて2012年度から始まり、これまでに92人を育成。今回は新居浜東、新居浜南、西条、丹原、今治西、今治北、今治北大三島分校の7校から生徒が集まった。
 16日は西条市で弘法大師の加持水として伝わる「弘法水」やJR伊予西条駅近くにある給水塔など5カ所を回った。駅周辺では四国鉄道文化館の職員から「蒸気機関車の水や石炭を補給する中継基地の役割を果たした」との説明を聞き、メモに書き記し、写真を撮るなどした。
 参加した生徒(18)は「地域に素晴らしい宝があるのが分かった」と話した。
 講座は全4回で、西条、新居浜、今治、四国中央の4市の産業遺産を視察。最終回の8月27日に、修了した生徒に登録証などを手渡す。