広島、長崎への原爆投下直後の写真やイラストなどを集めた「原爆と人間展」が5日、愛媛県今治市常盤町3丁目の今治商店街案内所「ほんからどん」で始まり、原爆の悲惨さや平和の大切さを伝えている。7日まで。
 市民有志による今治非核平和都市宣言推進実行員会(竹中龍之助代表)が1995年から毎年開催。爆風で倒壊した家屋のがれきの上に折り重なった黒こげの犠牲者や、熱線を浴び水を求めて川に飛び込む被爆者など、痛ましい光景を捉えた約40点が並ぶ。
 広島市で胎内被爆した県原爆被害者の会の松浦秀人事務局長(70)=松山市=も来場し「原爆は街を破壊し、一瞬で大勢の命を奪っただけでなく、戦争が終わってからもがんや白血病などで被爆者を苦しめている。写真で当時を追体験し、戦争や核兵器をなくしたいと思ってもらいたい」とアピールした。