福島などの7家族をNPOが招待 西条で海や川満喫
東日本大震災の県内避難者らでつくる愛媛県松山市のNPO法人えひめ311が1日から、福島県などの7家族17人を県内に招いた保養キャンプを実施している。参加者は3~5日、西条市丹原地区で観光農園を営む農家らと2泊のホームステイを通じて交流。川遊びや農作業などを満喫した。
キャンプは、東京電力福島第1原発事故の影響で不自由な思いをしている子どもらに、屋外でのびのびと体を動かしストレスを発散してもらおうと、2014年から毎年実施。今年は丹原地区の6農家でつくる丹原もぎたて倶楽部などの協力で、初めてホームステイを取り入れた。ホームステイは農家7世帯が1家族ずつ受け入れ、それぞれのプランでもてなした。
4日は、3家族が西条市安用の農業野満育朗さん(43)らの案内で西条市丹原町鞍瀬の鞍瀬川を訪れ、川遊びに興じた。埼玉県から訪れた小学校5年傍島千尋君(11)は「海や川で思いっきり泳げたし、魚もいっぱい食べた。新しい友達もたくさんできてうれしい」と笑顔を見せた。一行は5日午前に西条市を出発し、松山市で道後温泉観光や虫捕りなどを楽しんだ。6日に帰路に就く予定。