愛媛県松前町大間地区のお盆の伝統行事「火流し」が14日夜、有明公園近くの国近川であった。地元の小中学生らが川に浮かべた麦わらに火をつけ、故人の霊を迎えた。
 住民によると、火流しは江戸時代から続くといわれ、14日の「迎え火」に続き、15日は同様に「送り火」を行い故人との別れを惜しむ。今年からは老人クラブの協力で灯籠で川岸をライトアップした。
 夕闇に包まれた午後7時ごろ、住民が見守る中、子どもたちが川に入り、いかだに載せた麦わらに火をともした。ロープで引いたり竹ざおで向きを調整したりしながら、有明橋付近から約100メートル下流へ押し流した。パチパチと燃える音が響く中、オレンジ色の炎が川面に映し出され、住民らは風情豊かな景色を堪能した。