恒久平和願い黙とう 県戦没者追悼式
戦後71年目の終戦記念日を迎えた15日、愛媛県戦没者追悼式が松山市道後町2丁目のひめぎんホールであった。参列した遺族ら約1900人が戦没者の冥福と恒久平和を願い黙とうをささげ、白菊を献花した。
中村時広知事は「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを願うとともに、恒久平和の実現に全力を尽くす」と式辞を述べた。
遺族代表の松山市上市1丁目、主婦清家征子さん(72)はパラオで戦死した父を追悼し「父の顔を見ることもなく育ち、母が大変な苦労をしたが、多くの人に支えられ穏やかに暮らすことができた。平和の尊さを子や孫に語り伝えていくことが遺族に残された使命だ」と語った。
県によると、日中戦争以降の県内の戦没者は、戦地で負傷し帰国後に死亡した人も含めて軍人・軍属が4万4562人。空襲で亡くなった人は1251人。