大雨と地震・津波の複合災害を想定した愛媛県総合防災訓練が28日、西予市宇和運動公園(宇和町卯之町3丁目)をメイン会場に行われ、南予9市町や警察、消防、自衛隊など97機関の約5800人が被災者救出や救援物資の搬送手順を確認した。
 訓練は大雨で西予市の一部に避難勧告が発令される中、四国沖を震源とする大規模地震が発生し、市内で揺れや津波による家屋やライフラインの損壊、土砂災害による集落の孤立などが相次ぐ事態を想定した。
 宇和運動公園では、土砂に埋まった車両や、損壊したビルからの被災者救出を実施。消防隊員らが状況を大声で確認し合いながら、車の天井を工具で切断したり、土砂をスコップでかき分けたりして逃げ遅れた市民を助け出した。